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2000年に行われた第5次循環器疾患基礎調査によれば、我が国において、
30歳以上の男性の47.5%、同女性の43.8%に高血圧があるといいます。

実数ではおよそ4000万人程度でしょうか。
この中で60歳以上の方は、すでに多くの方が管理・治療を行っているとしても、
30~40歳代では8~9割の方が未治療なはずです。

そうした中、日本高血圧学会の『高血圧治療ガイドライン2004』が
改訂されて『高血圧治療ガイドライン2009(JSH2009)』にバージョンアップされました。

そもそも、血圧とは?さらには、高血圧とは?
というテーマで語ると、かなり壮大な内容になってしまいそうなので、
今回は、高血圧の分類と高血圧の基準についてだけお話します。

高血圧の分類
分類なんていうと難しそうですが、本当は簡単です。

本態性高血圧:原因不明の高血圧で遺伝と環境が要因となります

二次性高血圧:腎疾患や糖尿病性腎症、血管や内分泌の疾患、薬剤によるものです

高血圧の90%は、本態性高血圧です。
つまり原因不明です。というか、親から受け継いだ遺伝子か、
塩分取りすぎ、ストレス、運動不足、肥満、喫煙などの悪い生活習慣のせいです。
そこで、自分の血圧を知ることが大事になってくるわけですが、
JSH2009では、収縮期血圧140mmHg、拡張期血圧90mmHgのどちらか一方でも
超えた場合を高血圧と定義しています。これは診察室で測定した場合です。

家庭では、一般に血圧測定がリラックスして行われることが多いため、
高血圧の基準が若干厳しくなります。
135/85mmHgのどちらか一方のオーバーで高血圧と呼ぶことになります。

うちのクリニックで血圧を測ると、どうしても高くなってしまう、という患者さんに、
「おうちでも血圧を測って、その数字を見せてください。」
と、私が言っているのは、その基準による判断をするためです。

もちろん、高血圧を治療中の患者さんにおいても、その治療目標を
上記の血圧に設定するのは言うまでもありません。

みなさん。どんな方法でも構わないので、自分の血圧は把握しておいてください。
そして特に遺伝的要因である、親の高血圧の状態については知っておいて下さい。
おそらく、ご自身の高血圧の予後を知る上で、一番参考になる指標ですから。

 

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