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ある製薬会社が2004年に行った、40歳以上の女性 500名を対象にした
『排尿に関する意識と実態』という調査によると、
「過活動膀胱(OAB)」の疑いのある人は、約5人に1人(20.2%)いることがわかりました。

過活動膀胱(Overactive Bladder:OAB)というのは、「尿意切迫感を主症状とし、
しばしば頻尿や夜間頻尿を伴い、時には尿失禁を引き起こすことのある症状疾患」
と国際禁制学会で定義されているものです。

この調査では、「週1回以上 尿意切迫感を感じることがあり、かつ1日の排尿回数が
平均9回以上」と回答している人を“過活動膀胱(OAB)の疑いのある人”と捉えています。

調査によってわかったこと

①女性の5人に1人は過活動膀胱(OAB)の疑いあり
2003年日本排尿機能学会実施の疫学調査の、40歳以上♀で12.4%を
上回る結果でした。これは、同調査のしめした「国内潜在患者数は約810万人」
という数字を大幅に上方修正しなければならないかもしれないという
調査結果です。

②トイレに行きたくなってから5分以上我慢できない人45.5%
「全く我慢できない」(6.9%)
「5分未満」(38.6%)

③2人に1人は尿意切迫感によって「トイレに間に合わない・尿がもれてしまう」
「下着をちょっとぬらす程度だが尿がもれてしまうことがある」(41.6%)、
「下着を替えなければならないくらい尿がもれてしまうことがある」(9.9%)

④過活動膀胱(OAB)により日常生活における活動が制限されている人が多数
「外出時に常に不安を感じる」(50.5%)
「就寝中にトイレで目覚めるため睡眠不足を感じる」(44.6%)
「趣味やレジャーなどやりたいことが制限される」(29.7%)
「人と会ったり団体行動を避ける」(29.7%)

⑤トイレを気にして日ごろから対処行動を取っている人は9割近く
「出かける時は常に前もってトイレをすませておく」(80.2%)
「外出時、トイレを見つけたら尿意がない場合でもトイレに行くようにしている」(47.5%)
「外出先では常にトイレの場所を確認しておくようにしている」(33.7%)

⑥排尿の症状については、“あきらめ派”がほとんど
「年だから仕方がない」(81.6%)
「年を取ると誰にでもおこることだから」(71.6%)、
「病気だと思っていない」(56.8%)

⑦尿意を一切気にしないでよい場合に挑戦したいこと
「国内旅行」(38.6%)、
「ドライブ」(27.7%)
「自由な外出」(19.8%)
「海外旅行」(17.8%)
「好きなだけ水分を取る」(19.8%)
「好きなだけ眠る」(18.8%)

40歳以上の女性5人に1人が悩んでいる「過活動膀胱(OAB)」が
どんなものかおわかりいただけましたでしょうか?

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