暑くなってきてからというもの、湿疹や蕁麻疹の患者さんが増えています。
その中でも、たびたび見られる食物アレルギーの原因物質についてお話します。

アレルギーの原因となる食物は、年齢とともに以下のような順位で変化していきます。
0歳       鶏卵 牛乳 小麦
1歳        鶏卵 牛乳 小麦
2から3歳     鶏卵 牛乳 小麦 ピーナッツ 甲殻類・果物類
4から6歳    鶏卵 牛乳 甲殻類 果物類 ピーナッツ
7から19歳   甲殻類 鶏卵 ソバ 小麦 果物類
20歳以上   甲殻類 小麦 果物類 魚類 ソバ

これは厚労省の即時型食物アレルギー全国調査の結果なのですが、
小学校に上がるまでの小児では、鶏卵、牛乳、小麦に多く反応し、
それより上の年齢層では、甲殻類(エビ・カニ)や小麦、果物、ソバが多くなることがわかります。

あと、注意しなければならないのが、2から3歳と4から6歳に出現してくるピーナッツアレルギーです。
これは、ソバアレルギーと同様にアレルギー反応が強く現れるので、注意が必要な食物です。

また、20歳以上になると魚類に対するアレルギーが出てきます。
これは、刺身だけでなく、焼いたもの、煮たもの、練り物でも反応が起こります。
「おでんを食べた後アレルギーになりました。」というエピソードが多いですね。

以上、年齢別食物アレルギーの抗原の傾向を示しました。
もし御自身、又はご家族のアレルギー症状を体験された時は、ぜひ参考にしてみてください。

ただ注意していただきたいのが、アレルギー反応の後、医療機関を受診し、
食物アレルギーの診断がついたとしても、あくまでも治療の基本は、
「必要最小限度の原因食物の除去」となります。

これは、食べると症状が誘発される食物のみを除去し、しかも原因食物であっても、
症状が誘発されない「食べられる範囲」までは食べることを意味します。
こうした取り組みによって、段階的にその食物に対する耐性が獲得されるのを待つわけです。

 

 

 

関連記事

診療予定

ページ上部へ戻る